はじめに
RSウイルスは、乳幼児の間で流行する呼吸器感染症を引き起こすウイルスです。毎年冬から春にかけて流行し、多くのお子さんが感染します。感染力が強く、潜伏期間も短いことから、集団施設で急速に広がることもあります。
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症状
- 鼻水
- 咳
- 発熱
- 痰
- 鼻づまり
- 呼吸困難
特に、乳児や基礎疾患のある子供の場合、重症化して入院が必要になることがあります。
重症化リスク
- 早産児
- 低体重児
- 慢性肺疾患のある子供
- 免疫不全のある子供
予防
- 徹底的な手洗い: 石鹸と流水で十分に手を洗い、手についたウイルスを洗い流しましょう。
- マスク着用: 咳やくしゃみの際にはマスクを着用し、飛沫感染を防ぎましょう。
- 咳やくしゃみの際の礼儀: 咳やくしゃみをする際は、口鼻をティッシュでしっかりと覆い、周囲にウイルスを拡散させないようにしましょう。
- 患児との接触を避ける: 感染者との接触はできるだけ避け、必要に応じてマスクを着用しましょう。
- 家庭内における感染対策
- 病気のお子さんは、できるだけ別室で過ごしましょう。
- 共有スペースは、こまめに換気を行いましょう。
- お子さんが使用するおもちゃや食器は、消毒しましょう。
治療
RSウイルスには特効薬はなく、治療は主に症状を和らげる対症療法となります。具体的には、以下の治療が行われます。
- 解熱薬
- 咳止め
- 去痰薬
- 鼻づまり薬
- 酸素投与:※症状増悪時に行うため必ず行うわけではありません
- 人工呼吸:※症状増悪時に行うため必ず行うわけではありません
参考情報
- 厚生労働省: https://m.youtube.com/watch?v=k5lb5YWJCc4
- 国立感染症研究所: https://rsvirus.jp/rsv.html
- 国立成育医療研究センター: https://www.small-baby.jp/rsvirus/trend.html
まとめ
RSウィルス感染は、大人がかかった場合は風邪症状で済みます。しかし3か月未満の子どもが感染した場合は、重症化するリスクが高く注意が必要です。また3か月以上の子どもで重症化しにくいですが悪化する可能性はありますので十分注意してください。一つ注意として、RSウィルスの検査は1歳未満のみ保険適用となっていますので外来診療では1歳以上の検査は基本行われていませんのでご注意ください。
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